丸1年が経過して

糖質制限を始めて1年が経った。試行錯誤、泣き笑いの1年だった。当初は血糖値が良くなったら炭水化物の量をある程度増やそうと思っていたが、1年が過ぎた今、糖質制限を緩めるつもりは無い。

自分の体に表れた予想外の好ましい変化や、ネット上での様々な症状改善報告を見るなかで、『糖質(炭水化物)』が糖尿病だけではなく、多くの生活習慣病の原因ではないか、
そして『アンチエイジング』と『認知症や癌、精神的疾患(うつ病など)の予防』に少なからぬ効果があるのではないかとの思い(期待感)が強くなったことにある。

数千万人にものぼる高血糖・高血圧・高脂質患者、当たり前になったがん患者、16人に一人といわれるうつ病、子供達の多岐にわたるアレルギー、皮膚系疾患、若者にも多い偏頭痛などなど、これらは急速に増えつつあるが、その多くは原因不明であり効果的な治療方法が見あたらない中『生活習慣病』と括られ、多数の罹病者や予備軍が苦しんでいる。

生活習慣病といわれる以上、多くの罹病者に共通した最大公約数的な生活習慣がなにかあるはずだ。それが『炭水化物の過剰摂取』『炭水化物の摂取回数過多』にあると考えるのは無理があるだろうか。

同じ症状を持つ大勢の罹病者が、それぞれ個別にいろいろな原因を抱えているとは思えない。解りやすい・シンプルな答えを見落としているのか、見て見ぬふりをしているということではないだろうか。

糖尿病専門医をはじめ医療関係者は糖尿病患者(含む予備軍)に『糖質制限食』という選択肢があることを積極的に知らせるべきだ。どの食事療法を採用するかは患者本人の自由。両方やってみるという判断もあるかも知れない。

ただ言えることは『糖質制限食』を知る機会が無いまま、医者から言われた『カロリー制限食』で糖尿病が悪化していくこと程の不幸はない。

(2013/5/11記)